中学2年・3年生を対象に、SDGs探究学習を行いました。
午前中、中学2年生は「SDGsカードゲーム」を通して、社会課題の解決と企業活動の関わりを体験的に学びました。
ゲームの中には、実際のビジネスの仕組みや社会活動のロジックが組み込まれており、生徒たちは交渉や協力を通して、楽しみながらも「個人の目標を達成することと豊かな世界を両立するにはどうしたら良いのか」を実感する機会となりました。



午後からは、コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社の藤久保敦士さんを講師にお迎えし、企業がSDGs達成に向けて取り組む実例についてお話しいただきました。
藤久保さんからは、「水・生物資源の保全」など、同社が行う具体的な取り組みを紹介していただきながら、利益だけでなく、社会のために貢献することが企業価値を高めることにつながると教えていただきました。
生徒からは、
「1本のペットボトルを作るのにどれくらいのリサイクルペットボトルが必要ですか?」
「リサイクルはどのように業界全体で進められているのですか?」
といった質問もあり、環境問題への関心の高さがうかがえました。



SDGs探究学習の2年目を迎えた中学3年生は、
「SDGsの中に新たなビジネスチャンスを見つける」をテーマに、チームに分かれて社会課題の解決につながるアイデアを出し合いました。
今回は、社会課題の解決を目的に起業したり、実際に社会貢献活動を行っている方々をお招きし、
「なぜその課題に取り組もうと思ったのか」「どのように事業として形にしていったのか」など、実体験に基づくお話を伺いました。
講話していただいた5社はいずれも九州に拠点がある企業です。
生徒たちは、ソーシャルビジネスの実践者の講話を通して、社会課題をビジネスの力で解決する視点や、新しい事業を生み出すヒントを学びました。
講話後は各チームで話し合いを重ね、社会課題の解決に向けたビジネス案を作成。
学年代表として選ばれた5チームの案は、当日ご登壇いただいた5社へ送付し、後日フィードバックをいただく予定です。
今回の探究学習を通して、答えのない問いに対して自分なりの答えや考えを導き、SDGsの考え方をより身近なものとして理解する機会となりました。



今回、ソーシャルビジネス探究には以下の企業の方々にご協力いただきました。
<講師>
・相原恭平さま(むすびば株式会社代表)
・杉本大地さま(ハチドリソーラー株式会社)
・川村ゆうすけさま(ポストアンドポスト株式会社)
・山村ひかりさま(ローカルフードサイクリング株式会社代表)
・松浦さま、久浦さま(エコワークス株式会社 SDGs担当)