4/28(月)、東京大学大学院工学部研究科研究科長・工学部長である加藤 泰浩先生の講演が行われました。
「みんなで未来を拓いていこう ―工学は未来を拓く―」をテーマに文理共創(1年)、特進(2年理系,3年理系)の生徒たちが講演を聴講しました。
未来を担う東福岡高校の学生に向け、地球の資源の活用についてお話しをされました。
加藤先生は日本の最先端産業を支えているレアメタル・レアアース資源のメカニズムを解明する研究を行っています。特に次世代の資源として、海底鉱物資源や宇宙資源を重点的に研究し、日本の産業界へ貢献されています。
現在、私たちが対面している課題を説明し、それを解決する方法、社会に役立てる方法をさまざまな視点を含め、東大工学部での研究者や学生を紹介しました。
文系から工学部へ来る学生も、“リケジョ”な女子学生もたくさんおり、研究も自分の時間もとことん楽しむ学生たちを紹介しました。
今、先生が研究されているのは種まきで、実際に新しい時代を開くのはまさに今の高校生の世代です。
興味があればぜひ東大工学部の門を叩いてみてください。
本校の学生が工学に興味を持つきっかけになってくれたら良いと思います。
Q:量子力学は難しいですか?
A:そんなことないと思います。大丈夫です。
Q:研究の熱意はどこから湧いてきますか?
A:世のため人のため。誰を助けることができるのかを考えてみよう。
Q:惑星探索で資源となる隕石を見つけたらいくらくらい貰えますか?
A:資源開発の1%はもらえます。
Q:AIでこれからどの分野が注目されますか?
A:人間とは何か?というのが面白くなってくるのではないでしょうか。
Q:人工資源を作るのにはどのくらいかかりますか?
A:人工的に資源が作れれば地球から資源を見つける必要がなくなるので人工的に作れるようになれると良いと思います。
東京大学大学院工学系研究科長・工学部長、システム創成学専攻教授。専門は地球資源学・地球環境学。
山口大学理学部助手、米ハーバード大学・英ケンブリッジ大学在外研究員、東京大学工学系研究科助教授、准教授、教授を歴任。
千葉工業大学次世代海洋資源研究センター所長も兼務。
2011年7月、英国科学誌ネイチャー ジオサイエンスに、太平洋の深海底にレアアースを含む泥の大鉱床があることを発表して世界中で大反響を呼ぶ。
2013年3月には、南鳥島周辺の排他的経済水域内に世界最高品位のレアアース泥鉱床があることを発見し、それ以降も国内外の主要メディアで大きく報道され続けている。
南鳥島レアアース泥を開発して日本の復活を目指す。日経地球環境技術賞最優秀賞、文化科学大臣表彰科学技術省など受賞多数。