1月21日、特進英数コース2年生を対象とした社会探究授業において、九州大学大学院システム情報科学研究院の内田誠一教授をお招きし、特別講義を実施しました。
本講義では、「バイオイメージ・インフォマティクス」をテーマに顕微鏡などで得られる生命の画像を数値として解析し、生命現象の“画像データ”を、情報科学やAIと組み合わせて解析する研究分野について学びました。
生物学と情報科学という異なる分野を横断するため、難しさも多い一方で、がん細胞の解析をはじめ、生物科学に直接貢献できる点や、情報分野の学びとしても大きな教育効果がある点が、この研究分野の大きな魅力であります。
また、ここ10年で急速に発展した深層学習(ディープニューラルネットワーク)についても紹介されました。
AI技術の進化により、画像処理が飛躍的に向上し
・2015年には人間の画像認識能力を超える
・2017年には9000種類の物体すら判別可能
など私たちの想像以上のスピードで技術が進歩していることを実感する内容でした。
データサイエンス(=データを分析すること)は、理系・文系を問わず必要な力となります。
古文書から過去の地震記録を読み解く例など、幅広い分野への応用も示されました。
「データサイエンスは幼い頃から無意識的に行っている身近なこと、ある意味人生そのものとも言える。数学ができないからできないなどと言うものではない」という内田教授の言葉は、生徒たちにとって学びへのハードルを下げる印象的なメッセージとなりました。
生徒の感想
「がん治療は医師の仕事というイメージが強かったが、画像解析やAIによって、がん細胞の動きを解明し、広がりを防ぐ研究が行われていることに驚いた。理系の学びが社会にどう役立つのかを具体的に知ることができた。」
今回の講義を通して、生徒たちは生命科学と情報科学の融合がもたらす可能性を学ぶとともに、自身の進路や探究テーマを考える大きな刺激を受けました。
本校では今後も、生徒主体の学びを大切にしながら、社会とつながる探究的な学習を推進していきます。