特進英数コース2年生を対象に、社会探究の一環として、福岡教育大学の福原達人 教授をお招きし、植物形態学に関する講義を行いました。
講義では、「大学教授になるには?」「植物形態学とは?」といったテーマから始まり、植物の多様な形態の例として、トライコーム(毛状突起)に見られるラチェット効果や刺毛・腺毛の構造、また植物の性型(雌雄性)の違いなど、専門的な内容をわかりやすく解説していただきました。
京都大学での大学院での経験から8年かけて博士の学位を取り、10数回目の応募で大学に採用された経験、大学教員に進むことになったきっかけ、17.5年間の京都で過ごした時間などもお話しいただきました。
生徒たちは、福原教授が2年間にわたりノグルミの開花状況を継続的に調査し、送粉者である体長わずか2mmのアザミウマを電子顕微鏡で観察する研究の様子を紹介され、ひとつの疑問に粘り強く向き合う研究の姿勢に強い印象を受けていました。
普段の授業では触れることの少ない大学の研究に触れることで、科学の探究が持つ奥深さや、知的好奇心を追い続けることの大切さを学ぶ貴重な機会となりました。
