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【社会探究】弁護士による法学講義を行いました

2025.09.24 授業

特進英数コース2年生を対象に、社会探究授業の一環として、福岡県弁護士会所属の稲吉佑紀弁護士をお招きし、法学に関する講義を行いました。

社会探究は「社会の中の自己」をテーマに、生徒自身が講師に交渉・依頼を行い、主体的に学びを進めることが特色です。
今回の講義では、弁護士の仕事内容や法律の役割、「言葉を用いて人を守る」ことの意義について、具体的な事例を交えながらお話しいただきました。

生徒のアイデアから出た新しい法案として「男性専用車両の導入」をテーマにグループディスカッションを実施しました。
賛成・反対の意見を論理的に組み立て、発表し合う中で、法案が生まれるプロセスや社会的な影響について理解を深めます。発言を尊重し、反論を想定した意見など、専門家から学ぶ実践的な学びの場となりました。

生徒からの質問と弁護士の回答

講義の後半には、将来弁護士に興味のある生徒もおり、生徒から多くの質問が寄せられました。稲吉弁護士は一つ一つ丁寧に答えてくださり、法曹の世界をより身近に感じる機会となりました。

  • Q:弁護士になりたいと思っています。弁護士のやりがいは何ですか?
    A:困っている人を助けられること。大変ですが非常にやりがいがあります。
  • Q:裁判で緊張することはありますか?
    A:ほとんどありません。経験を重ねることで冷静に臨めるようになります。
  • Q:負けが明らかな案件でも弁護しなければならない場合は?
    A:事実を認めたうえで適切な刑が下されるよう、判例や相場を踏まえて弁護します。
  • Q:危険を感じたことはありますか?
    A:過去に事件関係者から接触を受けたこともあり、緊張する場面もありました。
  • Q:優秀な弁護士とはどんな人ですか?
    A:わかりやすく詳細にわたって簡潔で、説得力のある文章を書ける人です。文章力はとても大切です。
  • Q:検察官や裁判官とは私生活でも仲が悪いのですか?
    A:仕事では真剣勝負ですが、私生活では研修仲間として交流もあり、関係は良好です。

 

今回の授業を通して、生徒たちは法律の仕組みや弁護士の職務について理解を深めるとともに、社会に対する主体的な関わり方を考えるきっかけを得ました。