11月26日、特進英数コース2年生の生徒自らが講師を選出し、お招きする社会探究授業で、福岡歯科大学より香川豊宏教授による「口腔医学」と「歯科放射線学」をテーマとした特別講義を行いました。
今回の講師・香川教授は、歯科医師/歯科放射線医/大学教員という3つの顔を持ち、口腔の健康から全身の医療まで幅広く携わってこられました。

■ 口腔医学の広がりと歯科医師の役割
講義ではまず、「食べる・話す・笑う」といった口腔の基本的な機能に加え、表情や心理面にまで影響する重要性が解説され、口腔を診ることは、全身の健康を支えることにつながるという視点が示されました。
歯科医師の活躍は診療室にとどまらず、
・災害時の身元確認
・捜査協力
・スポーツ歯科
など社会的使命を果たす場面にも広がっていることが紹介されたほか、歯科医師の具体的な仕事内容や、やりがいなどを説明いただきました。
■ 歯科放射線学という専門領域
続いて教授の専門である歯科放射線学の世界へ。
MRI・CT・パノラマ・歯科用X線など様々な撮影方法を比較しながら、画像診断の重要性を学びました。
特に、癌と炎症の見極めの難しさや、判断を誤らないための医療者としての姿勢など、臨床に基づいた話は生徒たちの関心を大きく引きつけました。
また、AI診断の進歩や、文化財を損傷せず内部を見る「非破壊検査」など、放射線技術の応用分野についても紹介され、医療の未来を見据えた視野を広げる機会となりました。
放射線と安全性の理解
放射線の種類とリスク、正しい知識と適切な規制の重要性についても学びました。一方で、歯科レントゲンは被ばく量が極めて少なく安全であることなど、生活に身近な放射線への理解も深まりました。
■ 大学教員としての仕事
講義の終盤では、
「教育」・「診療」・「研究」
の3つを柱とした大学教員の役割について紹介されました。
未来の医療者を育てる責任や、研究を通して人類の知見を積み重ねていく使命など、「学び続ける医療人」のあり方に触れる内容は、生徒たちの進路選択にも大きな示唆を与えるものとなりました。



■ 生徒の声
講義を発案した生徒からは、
「父が教壇に立つ姿を初めて見て、新鮮で、改めて憧れの気持ちが強くなった」
という感想もあり、探究学習が家族の職業観とも結びついた貴重な経験となりました。
講義後には、生徒からの質問も上がりました。
Q:高額な医療機器にはどのようなものがありますか?
A: MRIなどの高度な画像診断装置が代表的で、導入には数億円規模の費用がかかります。
Q:ご自身のやりがい、またどのような医療者を育てたいと考えていますか?
A: 病気を見つけたときや治療に役立てたときに私は喜びを感じます。医療の道は決して楽ではありませんが、「夢中になれること」を見つけ、その道をまっすぐ歩んでほしい。
と生徒たちにメッセージが送られました。
90分にわたる講義は、医学・放射線・教育という多角的な視点が詰まった濃密な時間となり、生徒たちの知的好奇心を大いに刺激する学びとなりました。
香川教授、貴重なお話をありがとうございました。
教授より合格祈願のえんぴつが贈られました
今回の招待を実施した生徒と